左上の前歯(犬歯)が冷たいものでしみるということで確認をしました。中学生なのでこの歯が生えてからまだ3~4年ほどしか経っていません。見たところ、むし歯ではありませんでした。
気がついた点は、歯の先端が摩耗していることでした。日常の様子を聞いてみると、就寝中に「歯ぎしり」をしているとのこと。「歯ぎしり」の原因はよく分かっていませんが、その一つにストレスが挙げられます。
摩耗することで歯の神経が敏感になりやすいです。これ以上の摩耗を予防するために歯の型取りをして歯ぎしり防止用のマウスピースを作成しました。
就寝中に上の歯列に装着し、歯ぎしりをした時に上下の歯が当たらないようにするものです。歯がしみる時、知覚過敏の場合もありますので歯に異常を感じた場合はご相談下さい。
例1)下の前歯に永久歯が半分くらい生えてきています。乳歯は全くグラグラしていません。歯がハの字になって生えてきています。早めに乳歯を抜いた方が良いでしょうか?
⇒乳歯がグラグラしていない時に、抜くのは本人の負担も大きいので、もう少しグラグラしてくるまで様子を見ます。
例2)上の前歯の乳歯2本がグラグラしていました。転んで顔をぶつけて1本が抜けました。もう1本が前に出てきているような気がします。抜いた方がいいでしょうか?
⇒もともとグラグラしているところに、外傷により力が加わっていますので、もう1本も抜くようにします。
例3)下の乳歯がグラグラして痛みはありません。院長が確認をして抜歯をした方が良いと判断するが、本人は抜くのが怖いようで、もう少し様子をみたい。抜く気になったら連絡をします…そのまま放っておいてよいでしょうか?
⇒本人の協力が得られなければ、無理やり抜かれたという思いしか残らないので、本人の理解が得られるようになったら抜きます。
例4)上の前歯の乳歯がグラグラして黒くなっています。むし歯でしょうか?
⇒以前打撲した場合や、生え変わりにともなう変色の場合はむし歯ではありません。レントゲンを撮って詳しく調べていきます。
例6)昨日から左下が痛いです。生えかけの痛みでしょうか?
⇒左下6番が生えてきている途中で、歯肉がプクッと盛ってきて傷になっていました。消毒をして様子を見ます。
親知らずが半分生えてきて、1本手前の歯が磨きにくくなり、虫歯が出来ました。最近では頭痛の症状も出ておられました。ご自分でケアするには厳しい状態になっておられました。
かぶせを作成するにあたり、元の歯の幅の2/3程度とし、親知らずの歯冠が見えるようにしました。今後、もし今回治療した歯にトラブルが起こってしまった際に、残した親知らずが役に立つかもしれません。
親知らずのケアも十分出来る形態にしました。かぶせが入った後、ハブラシの選択と当て方、磨き方についてご説明をしました。
右下6番 歯ブラシが当たったり物が詰まると痛い。
<院内の対応①>
レントゲンを撮り診査の結果、むし歯が進行して神経まで到達しているため神経の治療をして最終的にかぶせが入るまでが治療になることをご説明しました。
<患者様のご意向>
神経の治療を承諾され、かぶせは白い歯をご希望されました。
<院内の対応②>
下のむし歯を放置していた期間が長かったため、本来咬みあっているはずの上の歯が伸びて、下がってきてしまっていることをご説明しました。
<院長の判断>
隙間のないところにどういう形態のかぶせを作るかを考えました。<院内の対応③>
保険外の白いかぶせをご希望されましたが、今回は保険内の銀歯をご提供して了解を頂きました。