必ず生えるとは限りません。一番奥に左右上下1本ずつ生えたら、歯の数は28本にプラスしていきます。高校生ぐらいから大人になって生えてくる場合もあります。まっすぐ生えていれば問題ないのですが、歯ぐきの中に横向きに埋まっていることもあります。
全く痛みのない方もいれば、身体の免疫力が低下した時に痛みが出る方もおられます。一番奥なので磨きにくく、周りの歯ぐきが炎症を起こしたり、むし歯にもなりやすいです。痛みが出たら、一度レントゲンを撮影したりして状態の確認をしてもらいましょう。
余分な歯。生まれながらに持っていることがあります。レントゲンを撮って初めて気が付く場合が多いです。あるとしたら、上の前歯の所にあることが多いです。乳歯が抜けて先端がとがったような歯が出てきて気が付くこともあります。逆向きの場合もあり、この場合は成長すると奥へ入り込むので生えてきません。気になる方は歯科医院で確認されるといいと思います。時期をみて抜歯をします。
もともと永久歯がないことがあります。ないとしたら前歯から奥へ5番目の歯です。この場合は乳歯が残ります。小学校高学年の時期に、いつまでもグラグラしないことが続いたら、レントゲンで永久歯があるかないかの確認をしてみて下さい。ないことが分かれば乳歯を大人になってもずっと使っていきます。
乳歯は小さく根も短いので、むし歯と歯周病に気をつけるための定期的な歯の管理をした方がいいと思います。
当院の患者様も気をつけておられる方はいらっしゃいます。
下の前歯2本がくっついて少し大きめの歯が生えてきます。癒合歯のあとから生えてくる永久歯は、2本ある場合と1本しかない場合など経過を見る必要があるので、時期をみてレントゲンで確認しましょう。
歯の表面を覆っているエナメル質が何らかの原因で十分に出来なかった場合に起こります。
形や色がほかの歯と違っていたり1本だけでなく数本に及ぶ場合もあります。
ごくごく一部の歯の紹介を致しました。口腔内の状況はお一人お一人皆違います。1歳前後で初めて歯の健診に行かれ、もし、いろいろ言われたらご心配されるかもしれません。関心を持ち続けて定期的に歯科受診をしていれば、対処法は今後にいくらでもあります。何よりも1本1本生えてくる歯をいとおしく思い、愛情を持ってしっかり歯磨きをしてあげて下さい。
歯を失ってみて気づくこともあります。その時点から「歯には気をつけていく」スタートもありだと思います。そのお手伝いを我々、歯科従事者はいつでも致しますので、何歳になっても自分の歯でいられるよう(自分の歯も残っているように)過ごしていきましょう。
③を選ばれました。
ご自分の歯をなるべく削らない方向でいきたいと思われた患者様の希望に沿うように
ご本人の協力も得ながら数回漂白を繰り返しました。その都度、口腔内写真を撮り画像を見て頂きました。
今回、色目は解決出来たのでホワイトニングは実施しませんでした。漂白した色に合わせてCR充填をやり替えたところ、継ぎ目も目立たなくなりました。
半年ぐらい経つと色の後戻りも予測されるので、定期的にしっかり確認をします。定期的に漂白を行うことも可能です。ご希望があれば、最初にご提案した①・②も対応していきます。
6・7歳頃になると自分で歯みがきができる年齢ですが、乳歯がグラグラしてきたり永久歯が生えかけてきたりすると、子どものブラッシング力ではすみずみまで磨けません。
また、生えかけの永久歯はエナメル質も弱いのでむし歯になりやすいです。せっかく生えてきた永久歯をむし歯にしては残念です。
生えかけのところは磨きにくいので、手鏡で歯ブラシが歯に当たっているのを確認しながら磨いてみましょう。
6歳臼歯が生えてくる頃なので、横から奥まで歯ブラシをしっかり当てて下さい。(特に上側は磨きにくいです)下の前歯が重なって生えてくることもありますので、重なった部分を気をつけて磨いてあげて下さい。
左下6番と7番に痛みがある。
<初回>
どちらの歯ぐきを押さえても痛みがあるが、レントゲンで診査してもどちらの歯に異常があるのか断定できず、投薬をして様子をみて頂く。
<数日後>
薬を飲んでも症状が変わらないので、歯ぐきのおそうじと消毒をして1ヵ月後の予後をみさせて頂く。
<1ヵ月後>
症状の確認をしたところ、左下の歯ぐきが腫れて膿が出ている。歯みがきすると出血あり。
<院長の対応>
①歯ぐきに膿が出てくる出口が見られたので、そこからレントゲンに写るような材料を入れてレントゲンを撮影し、どこから膿が出てきているのかもう一度確認する。
②左下6番の根っこの奥に膿が溜まっていることが確認できた。根っこの治療をするために歯を削ると歯にひびが入っていることを発見する。
③膿がなくなるまで根っこの治療を行い、最終的にひび割れを修復してかぶせをしました。
右上4番目の歯にむし歯があり、膿が溜まっているが痛みなどの自覚症状もなく定期健診に来られている方だったので、そのまま様子をみていました。
<1年後>
子どもの骨は柔らかく薄いので、例えば奥歯のむし歯が骨を伝って前歯に膿を溜め前歯に痛みが出てくることもあります。その逆もあります。
痛みは上の歯・下の歯のどちらからきているのか、
分からなくなる場合もあります。
乳歯・永久歯ともに・・・上の歯に症状があるのに下の歯に痛みを感じたりその逆もあります。確定診断をする場合に、上下でレントゲンを撮影してどこに原因があるかを精査していきます。